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伝統の、その先へ。

出逢いは全ての始まり。人と人とを結び、未知の味わいと出逢う酒。
「我逢人」は、進化する日本酒の世界を表現しています。
伝統を超えてゆく挑戦。枠を超えてゆくアグレッシブな心。
想像さえも超えようとする夢。そこに見えてくる日本酒の進化。
それが「我逢人」のコンセプトです。

たとえば
米を7日間
磨く。

極めて美しい味わいを求めて原料米を二〇%20%まで精米する。
これが、言うほど容易ではないのです。
半分も磨いた米は繊細で脆く、今にも壊れそうなのに
さらに削って「芯」だけにしようというのですから。
山頂に向かうほど険しくなる登山のように
「我逢人」の酒造りの全ての行程は、挑戦の連続なのです。

可能性と多様性

独りで楽しむもよし。でも一人で味わうなんてもったいない。
出逢いは多いほど素晴らしいもの。
お気に入りのスイーツを持ち寄って
SAKEパーティを開く自由があるように、我々「我逢人」の
酒づくりも「日本酒はこう醸すべき」と決めつけるのではなく
あらゆる可能性に挑戦して、食と文化の多様性に
応えてゆきたいと考えます。

三〇〇300年の銘醸地
​尾州半田に生まれて

酒造りに適した気候風土と良質の酒米、
豊かな湧水に恵まれた知多半島の半田で
江戸期に創業。伝統に恥じぬ技と心を継承し、
新しく豊かな実りを届ける酒造りを目指して。

正装にも
​カジュアルにも

晩餐会のドレスコードにも
気おくれしない優雅さ。
時には気軽なカジュアルパーティに
さりげなくそえる華に。
枠を超え、とらわれない心が
あたらしい出逢いへ。

我逢人の
こころ

中埜酒造 経営企画室 室長

中埜志保

我逢人は『我れ、人と逢うなり』という出会いの大切さを意味しています。
我逢人の言葉の意味を私なりに考え理解したことは「すべての事には時が定まっている」ということです。
すべての出会いに時があるように、お酒は一人で飲む場合もあり、二人以上で飲む場合もあります。その時に出会えて本当に良かったという出会いの一助として人をなごませ喜びを与えるために我逢人が用いられたらと願っています。

中埜酒造 杜氏

原本直幸

我逢人というお酒には「進化する日本酒の世界を楽しんでいただきたい」という蔵人の思いが込められています。進化の頂点に至る為、素材にも技にも挑戦を重ね、更なる美味しさを追求し続けています。
我レ人ト逢フナリ…未だ出逢った事のない至極の味わいをお楽しみ下さい。

2024 © Nakano Sake Brewery Co., Ltd.

我逢人と禅のこころ

禅の修行を極めた道元(一二〇〇~一二五三1200~1253年)は
ようやく本当の師と仰ぐべく人物との運命的な出逢いを果たした
その瞬間を「我逢人(我レ人ト逢フナリ)」と記しています。
ここで言う「人」とは「本物」という意味。
道元禅師のこの言葉を冠したこの酒は
酌み交わす人と人との出逢いや
人生が豊かになる時間や出来事との出逢い
その瞬間を、これこそはという本物の酒と過ごしてほしい― 
この酒が人と人をつなぐ出逢いの酒であってほしい― 
という蔵元の願いを込めて名付けられました。

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我逢人の挑戦

凍てつく洗米

通常の洗米は品質の安定のために機械で行うが、二割まで磨き込んだ米は手洗いである。大寒の水で痛いほど冷たい指先の感覚を頼りに、まるで赤ん坊に産湯を使わせるように、一粒ひと粒を愛でながら、繊細で壊れやすい米を洗ってゆく。

浸漬具合がわからない

芯だけになった米粒が小さすぎて「目玉残り(水分の浸透具合)」がわからない。こんな小粒は初めてだ。データがないからストップウォッチも長年の経験も役に立たない。ここは目を凝らして見抜くしかない。米粒との沈黙の対話が続く。

こぼれ落ちる米粒

あまりに小粒ゆえに、蒸米に用いる甑布(こしきぬの)の布目から米がこぼれ落ちてくる。米を二〇%20%まで磨くということは、こんな基礎的な作業さえも特別なものを必要とするのか。専用の甑布を用意せねばならない。

素直に育った麹

製麴は思っていた以上にうまくいった。精米歩合を高めた結果だと思うが、米の成分・物性が純粋なのだろう。品温、水分ともにコントロールしやすく、スコアも良い。後工程もこのまま順調に進んでほしい。

米が溶ける

もろみの醗酵で、特に二〇%20%の米はものすごい勢いで溶けてゆく。うかうかしてはいられない。このままでは醗酵が進み過ぎて甘残り(甘ったるくなる)してしまう。もろみが発する微かな泡音が、どうすべきかを教えてくれる。「物言わぬ生き物」の声を必死に聞く。温度管理は寝ずの番になりそうだ。

綺麗なだけでは旨味がない

どこまでも綺麗な酒質を目指す挑戦だが、綺麗なだけではどうにも味気ない。そこが酒の味わいの複雑なところだ。種麹のタイプや水分調節、突き破精の強弱、酵母の選定など、無数の組み合わせの中から、力強く味わいが出るように狙ってゆく。狙った味わいが出なければ失敗に終わってしまうが、やり直しは通用しない。

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